慣れない青色申告だと勘定科目がたくさんあり、この経費はなんの勘定科目をつかって仕訳入力すればいいの?とわからなくなることもあります。
IT系の個人事業主の場合、使う勘定科目はそれほど多くありません。
今回はIT系個人事業主が仕訳入力で使う借方勘定科目をざっくりまとめました。
借方勘定科目でもっとも多く使うことになるのは「消耗品費」です。
「取得価額が10万円未満のもの」もしくは「使用可能期間が1年未満のもの」が「消耗品」となります。(どちらかが該当すればよい)
・文房具等の事務用品
・トイレットペーパー等の日用品
・Adobe CCやMicrosoft 365 Personal等のソフトウエア(サブスク)
・10万円未満のパソコン等の工具機器備品
ざっくり、10万円未満のものは「消耗品費」、10万円超えたら「固定資産」と覚えておきましょう。
「修繕費」はざっくり言うと20万円未満の修理費用を仕訳入力するときに使う借方勘定科目ですが、働く場所に設置してあるエアコンを業者に依頼してクリーニングした場合、「修繕費」で経費化できます。
賃貸住宅の場合、家賃を家事按分で経費にできます。(事業で使用している割合が半分であれば家賃の50%を経費にする)
家賃は「地代家賃」、銀行振込の手数料は「支払手数料」を使います。
賃貸住宅の場合、火災保険等に入ることになるかと思いますがこれも家事按分して経費化できます。
「損害保険料」で仕訳入力しましょう。
光熱費も家事按分で経費にできます。
・上下水道
・電気
・ガス
が「水道光熱費」となります。
携帯電話等はもちろん「通信費」ですが、NHK受信料も家事按分して「通信費」として経費にできます。
MFクラウドの場合、10万円以上のパソコン等を固定資産登録すると「減価償却費」は仕訳登録されますが「工具器具備品」は別途自分で仕訳入力する必要があります。
仕事で使った交通費は全て「旅費交通費」となります。
打ち合わせで喫茶店を使うこともあるかと思います。企業では1人5,000円以下の飲食代は「会議費」で仕訳入力しますが個人事業主の場合金額の上限はありません。
とはいえ、1人5,000円以下に抑えていたほうが税務署から目をつけられず無難です。
・打ち合わせで利用したレンタルオフィス等の場所代
・打ち合わせで利用した機器のレンタル代
・打ち合わせで食べた弁当やお菓子
・喫茶店での飲食代
・作業するために1人で利用した喫茶店代
・打ち合わせまでの時間調整で利用した喫茶店代
また、「会議費」はアルコールNGというルールもありませんので次に記載した「接待交際費」とうまく分散させましょう。
クライアントを接待した場合は「接待交際費」です。こちらも「会議費」同様個人事業主の場合は金額の上限はありません。
・接待での飲食代
・クライアントとの懇親会
・クライアントへの贈り物(お中元やお歳暮)
・接待でのレジャー代(ゴルフ等)移動代
・作業するために1人で利用した喫茶店代
・クライアントへの冠婚葬祭の慶弔費
個人事業主の場合は金額の上限はありませんが「接待交際費」の年間合計金額が多いと税務署から目をつけられます。「会議費」と分散して仕訳入力しましょう。
こちらの記事でもメモしたように、消費税の確定申告で納付した消費税は「租税公課」を使い経費化します。
勘定科目はいつも使うもの、たまにしか使わないものが混在し、かつ種類が多くて迷いますよね。
自分が使う勘定科目をメモしておくと仕訳入力時にいちいち迷わず、作業がスムーズになります。
めんどくさい作業はサクッと終わらせましょう。