青色申告とか

個人事業主が車を購入したときに仕訳入力で使う勘定科目

2022/05/23

車を購入し経費とする場合、内容によりそれぞれ勘定科目が異なります。なぜこんなめんどくさいことになっているのか。。。
当然の話ですが、購入した車が100%事業用ではない場合(プライベートでも使用する車の場合)家事按分する必要があります。

車購入時に使う勘定科目

車購入時に仕訳入力する場合、内容により勘定科目が異なります。ざっくりまとめると下記5つの勘定科目を使うことになります。

  • 車両運搬具
  • 損害保険料
  • 支払手数料
  • 租税公課
  • 預託金

勘定科目「車両運搬具」で仕訳入力するもの

購入した車自体の購入金額、カーナビなどのオプション、引取運賃などを仕訳入力するときに使う勘定科目が「車両運搬具」です。下記の金額を合計して入力します。

・車両本体の金額
・カーナビなどのオプション金額
・引取運賃
・購入時の手数料
・運送時の保険料

勘定科目「損害保険料」で仕訳入力するもの

車の保険を仕訳入力するときに使う勘定科目は「損害保険料」です。

・自賠責保険料
・任意保険料

勘定科目「支払手数料」で仕訳入力するもの

検査登録や車庫証明の手続き費用は勘定科目「支払手数料」で仕訳入力します。
(課税事業者の場合「税区分」ごとにまとめる)

・検査登録や車庫証明の手続き代行費用(税区分:課税)
・資金管理料金(税区分:課税)
・検査登録法定費用(税区分:不課税)
・車庫証明法定費用(税区分:不課税)

勘定科目「租税公課」で仕訳入力するもの

車に関する税金は「租税公課」で仕訳入力します。

・自動車重量税
・環境性能割

勘定科目「預託金」で仕訳入力するもの

リサイクル料金は勘定科目「預託金」で仕訳入力します。

・リサイクル料金

購入時の仕訳例

以上を踏まえ、購入時の仕訳例は下記のようになります。

借方勘定科目 貸方勘定科目
車両運搬具:a円 事業主借:
a~f合計金額
損害保険料:b円
支払手数料:c円
(課税分合計)
支払手数料:d円
(不課税分合計)
租税公課:e円
預託金:f円

仕訳入力したら「車両運搬具」のみを固定資産台帳に登録し減価償却します。

そのほか購入後にかかる費用の仕訳

自動車税

自動車税は「租税公課」で仕訳入力します。

駐車場

駐車場を借りている場合は勘定科目「地代家賃」で仕訳入力します。 コインパーキングを使った場合は「旅費交通費」で仕訳入力します。

車検代や修理代

車検と修理代は「修繕費」で仕訳入力します。

ガソリン

決まってる勘定科目はありません。「旅費交通費」「消耗品費」等で仕訳入力します。(移動するための費用という意味で「旅費交通費」でいいと思います。)

車用品

洗車用品や芳香剤等々、車用品は「消耗品費」で仕訳入力します。

注意点

最初にも書きましたが購入した車が100%事業用ではない場合(プライベートでも使用する車の場合)家事按分する必要があります。
事業使用50%、プライベート使用50%であれば払った金額の半分を仕訳入力します。(使ってるツールの設定で自動で家事按分するようにしておくと入力が楽になります。)

まとめ

ここでメモした内容は一括で購入した場合の例です。ローンや残クレで購入した場合、仕訳入力時に「ローンの分割手数料」を借方に「前払金」で入力、貸方は「未払金」で登録し、元金と利息を毎月仕訳入力したりと、さらにややこしい仕訳入力となります。
事業用の車を購入する場合、一括購入できる車を買うのがおすすめです。